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メキシコ支部書道作品展を開催しました
松本 美里 先生
去る3月22、23日に、日墨協会文化会館にてメキシコ支部書道作品展を開催し、無事終えることができましたのでご報告させていただきます。
去る3月22日、23日に、日墨協会文化会館にてメキシコ支部書道作品展を開催し、無事終えることができましたのでご報告させていただきます。
開会式にはメキシコ支部創設者である檜山先生と在メキシコ日本大使館から廣田公使夫妻をお招きして、テープカットを行い、会員の平澤由香里さんにはお琴の演奏をしていただき、同じく会員の村上裕子さんには大輪の生花を飾っていただいたお陰で、会場はとても華やかな雰囲気に包まれました。
山岸蒼龍先生の立派な作品をどこからもよく見える場所に写真入りの説明書きとともに配置して、多くの方に見ていただくことができましたことは、習字研究社をメキシコの方々に知っていただく良い機会となりました。
メキシコに馴染みがない方には知られていないことかもしれませんが、メキシコを漢字表記する場合には「墨西哥」、略語表記は「墨」で表します。
今回の作品展の会場は「日墨協会」でしたが、これは「日本メキシコ協会」という意味になります。「日墨交流」とは、「日本とメキシコの交流」、「日墨学院」とは「日本メキシコ学院」、などと、「墨」という一文字でメキシコを表しますので、メキシコに住む日本人にとって、そして書道をする者にとって、偶然にも「墨」という文字は、とても意味のある文字と言えるのです。
その「墨」という文字を、メキシコのプレヒスパニック時代(スペインによる征服以前)から現地の人々によって作られている”アマテ“と称される植物由来の手漉きの紙に書いて、日墨の文化の合流になればと展示させていただきました。
初めての作品展でしたので、心配もしましたが、多くの方にご来場いただくことができましたことは、私どもにとって、大きな励みとなりました。
また、会員の方々にも、とてもよい刺激となった上に、教室外で協力し作業を行ったことで、会員同士がより交流できる良い機会となりましたことは、私にとってとても喜ばしいことのひとつでした。
色々な面で多くの学びを頂く機会となりましたことは最大の成果でした。
日本の作品展にはとても足元には及びませんが、メキシコという地で作品展ができましたことは、ある程度の意義があったものと思います。
これもひとえに本部の皆様の多大なるご協力のお陰と厚く御礼申し上げます。
これからも精進して参りたいと思います。
今後共、何卒よろしくお願いいたします。